トーキョーモデルハウス⑤ ~思い出すのは遠い日のおばあちゃんち。或いは釜飯のフタ~


突然ですが、皆様『五右衛門風呂』ってご存じでしょうか?

石川五右衛門がお湯の代わりに油を張った浴槽に入れられ、下から薪をくべられて処刑された例のアレです。

その後、一般家庭用に流用されまして、私の田舎(兵庫県龍野市)の婆ちゃんちではこの『五右衛門風呂』で入浴していました。

もちろん浴槽は鋳物で下から直火で炊いていますので、何も処置をしないでそのまま入浴すると、私の親戚全員、毎回入浴は命がけになってしまいますので、木で出来た浴槽より一回り小さいフタに乗っかって入浴するんですね。

↓そうそうこんな感じでした。

ところで今回は建物の基礎のお話しです。

何年か前、ヒュー○ーだとか、あ○は一級建築士とかで問題になった耐震偽装問題では、簡単に言うと鉄筋コンクリートで建物を造るときに強度的に求められる鉄筋径(『何㍉の鉄筋を使うのか』)、ピッチ(『何㎝間隔で鉄筋を張り巡らすのか』)をそれぞれ規定のものより『細く』『間隔を広く』することでコストダウンをはかっていたことが判明しました。

現在はこのように鉄筋が組みあがったところで第三者機関によるチェックが入ります。

万一、規定のものより細い鉄筋を使用していたり、間隔を広く組んでいたりすると、検査がパスできずに、自ずと第三者機関による建物10年保証が得られなくなるということになりますので、インチキが出来ない仕組みとなっているのです。(当社の施工はなにもいわれなくてもインチキなんてしませんけどねっ!)

それにしても、昔は木造住宅で写真のような『ベタ基礎』を採用しているなんていうと『過剰設計』なんていわれたそうなのですが、現在では主流といっても良い工法になってまいりました。

安全への意識の高まりだといえますよね…

昔は『布基礎』という工法が主流でした↓

対してこちらがベタ基礎になります。

最初の話しに戻りますが、この『ベタ基礎』をみると私は『五右衛門風呂のフタ』を連想してしまうのです。二本足で入るところを、フタに乗っかることにより荷重を分散させる、ちょうど布基礎とベタ基礎の関係に似ているなぁ…と。

はい。よく『話しが回りくどい』って言われますがなにか!?

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